GLOBIS COLUMN「氣と経営」論

合気道有段者による「氣と経営」論
GLOBIS から配信された、新コラムサイト。

 

日本国内から、海外に向けて英語で配信していくサイトとのことで原文は全て英語である。
その名も「Gateway to the New Japan」

 

撮影本番までいわゆる護身術ぐらいに思っていた自分が情けなく思う。今回のコラム執筆者のグロービス大学副学長中村智也氏のお話を聞き進めるたびに目からウロコの連続であった。

 

以下は担当していただいた水野氏の言葉のほぼ受け売りであるのだが、元来合気道とは、自分を守るとかではなく殿中での殿様を刺客から守り、かつ押さえ込み最後は捕らえるためのものであった。

 

その刺客を殺してはならなず、なぜかと言えば殿中では血で汚してはならないため。そして生かして捕らえその刺客の背後にいる者を口を割らせて突き止めるためだとか。

 

自分から仕掛けることはなく、全方位に注意を振り向けただ相手の呼吸を読み取り、受けそして流す。この呼吸が全て。自分の自らの命を呼吸に置き換えそして相手に対してもその呼吸で全てを悟る。

 

自分の仕事にもまさに通じるものがある。シャッターはただ切っているので決してない。相手の行動を予測して切る。それこそ相手の次に出る行動、仕草、表情を一瞬前の動作から嗅ぎ取り次を予測し続ける。それこそ、全方位からのアクションを見極めなくてはいけないところだ。

 

写真は、敵の攻撃を受けた瞬間。その「氣」が最大に放出されたまさにその瞬間を狙わせてもらった。悲しいかな、まだまだ未熟者のカメラマンは狙い通りのシャッターが切れた訳ではない。まさにこれは偶然のカットとしか言いようがない。それでもこの指先から溢れる氣の魂には自分でも驚く位の迫力を見せて貰えた。これからも精進していこうと誓うワンカットとなった。

 

水野氏のご厚意により英文で私のプロフィールを書いてくれた。原文そのまま。とてもカッコ良いプロフィール。心から感謝である。

 

Katsuo Sugano   Katsuo Sugano is one of the best photographers in Japan who specializes in “people” for over 20 years experience. His focus is mainly on the executives of large Japanese companies and leaders like entrepreneurs, politicians, economists and athletes. What he emphasizes most during the shooting is “conversation.” That’s his unique technique touching the inner surface of the subject’s mind. His impressive photographs have been published on the major economic and business magazines as well as advertising and corporate public relation works. Recently he is interested in teaching how to take self portrait photography. He was born in Osaka in 1964. Visit his website at LiVE ONE

 

2012/01/23